Village AOYAができるまで

代表理事高橋 由佳さん

巻組との関わり

イシノマキ・ファームが運営する民泊施設「Village AOYA」の物件紹介、リノベーション、ロゴデザイン

仙台生まれ仙台育ちの私ですが、縁あって石巻にはお世話になり、恩返しをしようと思って就労支援事業を立ち上げました。その中で知り合いの農家さんが土地を貸してくれたのが、農業との出会いです。農業体験を通して、人が元気になることを感じ、農業の担い手育成をするためにイシノマキ・ファームを立ち上げました。そこで、農業体験プログラムやファームステイの拠点となる物件を石巻市で探しているとき、当時空き家だったこの民家を巻組に紹介してもらいました。

石巻にやってきた若者向けのシェアハウス事業を展開している巻組は、彼らが地域に定着するためには仕事と住まいをセットで確保することが重要、という課題意識を持っていますよね。ずっと就労支援してきた私も「住まい」があることは大切だと思っていたので、では、私が空き家を借りて、お試し移住したい都市部の若者などを迎え入れ、一緒に交流できる拠点にできたらいいのではないか。Village AOYAの誕生は、巻組代表の渡辺さんと、そんな話をしたのもきっかけだったのです。「AOYA」のネーミングは、青い屋根と八百屋をかけあわせて決めました。

築126年と古いこの物件は、改修前は床板も抜けそうなほど傷んでいる状態でした。リビングは開放的なフリースペースにするため、2部屋だったところを壁を取り除いて一間に。また、民泊施設としての条件を満たすようにリノベーションしてもらったので、2部屋が宿泊利用できるようになっています。全ての改修が終わるまでには3ヶ月かかりました。

漆喰壁の一部は、DIYワークショップで色んな方に協力してもらって塗り替えたんですよ。これも巻組さんの提案でした。漆喰の持つ落ち着いた雰囲気は、とても気に入っています。ここで古民家ライブを開催したとき、スピーカーを自作しているおじさんが手伝ってくれたのですが、よく反響するらしく、良い音が出るなあと感心してくださいました。

ここに色んな人が泊まりに来て農家さんと交流することで、石巻・北上地区に移住して農的暮らしをしたい人が少しでも増えてくれたらと思います。また、地域の人たちにもっと活用してもらえるようにしたいですね。地域に支えられるVillage AOYAだからこそ、皆さんに生きがいや楽しみを提供できる場所でありたいと考えています。
(2018年6月取材)

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