面白いつながりを生む「民泊の管理人」という暮らし方

加藤 奨人(UK)さん

巻組との関わり

巻組シェアハウス「SHARED HOUSE 八十八夜」を利用。
巻組シェアハウス「Shared House Oli」にて管理人を務める。

出身は岐阜県で、高校まで岐阜で過ごしていました。高校卒業後に上京し、大学では中国語中国文化学科に所属し、語学や文化や歴史を勉強していました。1年生の冬から国際協力に興味を持つきっかけがあり、その後は大学の長期休暇を使って海外にボランティアに何度か行っていました。ただ、国内のことに目を向けていないことに気が付き、大学2年生の秋に“子どものまちいしのまき”に参加したのが、石巻に来たきっかけです。その時出会った高校生に石巻を訪れた際に石巻の街中で活動している団体を紹介してもらいました。そこで石巻でIT技術者の育成を行う“一般社団法人イトナブ 石巻”に出会いました。初めて、イトナブに訪れた時の印象は今でも鮮明に覚えています。ここからIT教育を通して”石巻の未来が変わる”と強く感じ、また団体のビジョンに共感し、インターンをすることを決めました。東京と石巻を往復することを続けていましたが「もっとイトナブでプログラミングを学びたい、石巻に住んで石巻のことをもっと知りたい」と思い、大学を休学して石巻在住で長期インターンをすることにしました。大学卒業後はイトナブに入社しました。


イトナブでは小学生から大学生にプログラミングを教えています。高校で出前授業を行ったり、放課後オフィスを開放していて、そこでは子供たちがプログラミングを学びます。私はディレクターをしていました。プログラミング教育のサポートであったり、企業や行政の人と共にイベントを企画したり、運営をしていました。インターンの頃から合わせるとイトナブに関わり始めて5年くらい経ちました。その中で、子どもたちがパワーアップする姿や、会社の成長を見るとやりがいを感じます。


石巻に来て、最初は会社の近くにあるアパートに住んでいました。イトナブの先輩が巻組のシェアハウス(SHARED HOUSE 八十八夜)に住んでいて、ちょうど一部屋空があるときに先輩に声をかけてもらったのが、最初に巻組のシェアハウスに入居したきっかけです。その先輩に惹かれて石巻に来ていたのもあり、商店街のお茶屋の2階のシェアハウスに住むのがとても面白そうで、巻組物件への入居を決めました(笑)

八十八夜ではイベント開催など面白い場が生まれており、楽しい思い出がたくさんあります。イベント開催や、町の色んな人が八十八夜に遊びに来ていただき、シェアハウスを通じていろんな人に出会うことができました。会社のつながりはありましたが、町の人とのつながりが当初は少なかったので八十八夜に入ったことで石巻に溶け込みやすくなりました。

その後、イトナブのメンバーと宿舎に入居して、「次のところに移ろうかな」と思っていた時、Shared House Oliの管理人を探していると声をかけてもらい、Oliの管理人になりました。Oliでの生活は、シェアハウスで他の入居者がいないときは、1人でゆっくりでき、たくさんいるときは一緒に楽しくできる。私の中では良いバランスが保てていると思います。Oliでもいろんな人との出会いがありました。インターンシップに参加する大学生や、ボランティアに参加する高校生が多く、Oliに滞在していた大学生と鍋パーティーをしたのが、とても面白くて思い出に残ってます(笑)。大学生と関わると、私が考えていることや触れている情報との差があり、その点はとても勉強になり、管理人をやっていて良かったなって思います。

巻組のシェアハウスに入居すると、住んでいる人とのつながりや、その友達とのつながりがあり、普通の住宅に住むよりも人と繋がる機会が多く、シェアハウスでつながった人とBBQやキャンプに出掛けたこともありました。

巻組物件を選ぶ理由の一つはやっぱり、リーズナブルで優しい値段です。でもそれだけけではなく、物件がおしゃれですごく良くて、素敵な空間を作ってくれています。自然と、面白いな、住みたいなって思います。あと私は人の話を聞いたり、人の経験を知ることがとても好きなので、シェアハウスに住むのも楽しいです。


また、巻組の物件に入居しますが、次のシェアハウスでも、人を呼んだり、その町を開拓したりして、面白いつながりができたらいいなって思ってます。

石巻で過ごしていて一番良かったのは、人とのつながりができたこと。これから、東京に拠点を移しても、どこかのタイミングで石巻の皆さんと一緒に仕事ができたり、一緒に面白いことができたらなというのはひとつあります。

(2020年3月取材)

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