アーティストが住まう日和坂アート研究舎
石巻でアート活動を続ける 

(前編) パルコキノシタさん

巻組との関わり

巻組シェアハウス「日和坂アート研究舎」を利用。
リボーンアート・フェスティバル2019において、パルコキノシタの豚の作品の施工を巻組が担当。

出身は徳島県です、震災をきっかけに石巻に来ました。アート以外の復興支援活動もできるし、実際にやっていたけれど、できることなら、アートで復興支援をしたいという思いがあったんですよね。小学校や児童館でアートのワークショップを行ったりしました。リボーンアートフェスティバルへの出展がきっかけで、長年の希望であった、石巻に腰を据えて滞在して制作することになったんです。今も石巻でアート活動をしてます。普通だったら、お呼びがかかれば、次のところに移動するんだけれども、リボーンアートフェスティバルで、3,997名の石巻で亡くなった人の人数分木彫りを制作し、ここに住んでいる人たちの心に深くかかわってしまったと感じて、今も石巻でアート活動を続けてます。あと、石巻全体としては、どんどん復興に進んでいるけれど、被災した人の中には、ずっと3.11で時が止まっているままの人もいて、でもその人たちが時間の経過とともに少数派になっていることに気づいてしまって、自然にほっとけないっていう感情になったんですよ。

今は日和山で木彫りの制作をしてます。2017年のリボーンアートフェスティバルの時に「います」を制作したときは、限られたスケジュールの中で制作をしていて、会期中も作っていたんですが、今自分が作る作品は締め切りとかがないから、自分の意志でゆっくり作れていいかなっておもいます。

あと、コトのアート研究所の管理もしてます。コトのアート研究所は、県外から石巻に観光や、震災を学びに来てくれる交流人口を増やすための宿泊施設ですね。津波で曲がってしまった道路標識だったり、アーティストの作品を展示してるスペースとかがあります。

巻組物件に、絶対ここに住もうと思ったきっかけの言葉があるんです。巻組代表の渡邊さんに「できればここにはアーティストに住んで欲しい」と言われたんですよ。その一言で入居を決意しました。アーティストって良い呼び方ですよね。子供のころから「なんかお前変な奴だ」と周りから言われたり、浮いてるなと感じていて、なんで他の人と違う感じになってしまうのだろうと思ってたんですよ。でも“アーティスト“っていう魔法の言葉があることで、全てそれがオールクリアになったんです。あと、子供の頃は人と自分が違うと感じることもありましたが、大人になってアーティストの天命を知ったことで、堂々と作品を発表し、行動範囲が広がり、今回大変な災害を体験した被災地に、自分はアーティストとして何かできることがあるのではないかと決意し現地に行くことができる自分がいました。巻組の渡邊さんの「できればアーティストに住んで欲しい」、その一言が僕の決意でした。

~後編に続きます~

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